屋台1952(S27)年

2012年06月19日 22:23

松江町は、戦後の浜松で最初に屋台を再建した町内です。


 1949(昭和24)年のことです。

 彫刻師・浦部一郎(故人)の手記によると、この年に5台、松江町・馬込町・平田町・寺島町・元城町、とありました。

 (寺島町というのはおそらく龍禅寺町のことではないかと思います。)



 とはいっても、松江町の屋台は、正月に発案して4月30日に完成という突貫ぶり。

 彫刻の大半は未成でした。


 彫刻を足すための資金を集める組織として「ともえ会」を作ったという当時の話を、最近知りました。


 で、1952(昭和27)年の写真です。

 組長:中村(故人)


 正面の鬼板・懸魚(おにいた・げぎょ、=屋根の上と下につく部材)の彫刻が、完成していますね。

 日本神話より、須佐之男尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治しているシーン。


 参考までに1949年新築時の写真を。


 当時、鬼板・懸魚および、幕は借用してきたと聞いております。



        (善)

関連記事